親子リレーという名前は聞いたことがあるけど具体的にどういったものかわからない方も多いのではないでしょうか。
親子リレーローンを使用すると住宅ローンを組むのが難しい方でもローンを組むことができるようになります。
この記事では、そんな親子リレーの仕組みと利用した場合のメリットと注意点をご紹介していきますので、マイホームの購入を検討している方は参考にしてください。
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まずは、親子リレーについて知らない方もいると思うので、親子リレーとはなんなのか解説していきます。
住宅ローンにおける親子リレーとは
親子リレーとは、ひとつの住宅ローンを親子2代にわたって返済していくローンの仕組みです。
このローンは、親から子どもへローンを引き継いで返済していくことから「親子リレー」と言われるようになりました。
ただ、親子リレーという名前だからといって、必ず親子でなければいけないということはありません。
条件を満たしているのであれば、兄弟や配偶者でもローンを組むことができます。
親子リレーの例
親子リレーは一般的に、親子二世帯で生活する方や、親が住んだあとに住宅を引き継ぐ予定の方などが利用しています。
実際に返済するときは、最初に親が10〜20年ほど返済をして、残りの債務を子どもが返済していくのが通常の流れです。
もちろん、返済を担当する期間は自由に選択できるので、自身にあった返済計画を立てて返済していくことができます。
ただ、親子リレーは一定の条件を満たさなければ利用できないので、その点は注意しなければいけません。
親子リレーを利用するための条件
親子リレーを利用する際は、大きく5つの条件を満たしておかなければいけません。
1つのめの条件としては、親子で同居しておく必要があります。
金融機関によっては、同居せずとも利用できますが基本的に同居が条件となっているので覚えておきましょう。
2つ目は、借入時の年齢です。
借入時は、20歳以上70歳未満でなければいけません。
そのため、親の年齢が70歳を超えている場合は親子リレーでローンは組めません。
3つ目は、最終返済時の年齢です。
子どもは20歳以上であればローンを組めますが、返済が完了するときの年齢が80歳を超える場合はローンは利用できません。
そのため、若いうちにローンを組むか、返済計画を工夫して契約する必要があります。
4つ目は、収入の有無です。
住宅ローンを組むうえで収入の有無は欠かせません。
例え、他の条件が満たされていても安定して収入を得ていない場合は、利用できないので注意が必要です。
5つ目は、団体信用保険への加入です。
親子リレーでは、団体信用保険への加入が求められるので、団体信用保険に加入できない方はローンを組むことができません。
住宅ローンで親子リレーを利用するメリット
親子リレーを使用した場合はどういったメリットがあるのでしょうか?
ここでは、親子リレーをしたときの4つのメリットを詳しくご紹介していきます。
高齢でも住宅ローンを組める
1つ目のメリットは、高齢でも住宅ローンを組める点です。
親子リレーでは、親子でローンの返済をしていくので、親が高齢であっても返済できなくなる心配がありません。
また、親子リレーでは完済時の子どもの年齢が80歳までであればローンを組むことができるので、高齢の方も住宅ローンを比較的簡単に組めます。
審査にとおりやすくなる
2つ目のメリットは、金融機関の審査にとおりやすくなる点です。
親子リレーでは、親子の収入を合算するため一人でローンを組む場合よりも審査にとおりやすくなります。
さらに、収入を合算することで借入額も通常よりも多くなるので、購入する住宅の選択肢が広がります。
親子リレーを使うことで審査にとおりやすくなり、借入金も増やすことができるのでこういった点もメリットと言えるでしょう。
返済額を減らせる
3つ目のメリットは、一人あたりの返済額を減らせる点です。
親子2代でローンの返済をするので、当然ひとりの時よりも返済額を減らすことができます。
また、子どもの収入の少ないうちは親が返済を行なってくれるので、子どもは出費を気にする必要がなく生活することができます。
そして、年齢を重ねて収入も上がったときに返済を受け継ぐことになるので、返済ができないといった心配もありません。
さらに、親側も収入が減少してくる年齢のときに返済を交代できるので、両方にとって大きなメリットとなります。
控除を親子で受けられる
4つ目のメリットは、住宅ローン控除を親子で受けられる点です。
親子2人でローンを組んだ場合は、住宅の持分を親子で分けることで控除を親子で受けられます。
そして、支払いをおこなっていない時期でも控除はおこなわれるので、うまく控除を活用することで所得税などの支払いを減らすことができます。
そのため、この点もメリットとなります。
ただ、控除期間は10年間となっているので、この点は頭に入れておきましょう。
住宅ローンで親子リレーを利用する際の注意点
メリットがたくさんある住宅ローンの仕組みですが、利用する場合はいくつか注意点があります。
それぞれの注意点を解説していくので見ていきましょう。
返済できないリスクもある
通常、親子リレーを使うと支払額を減らすことができますが、親子どちらかが返済不可になった場合などは返済をひとりで背負わなければいけません。
ローン返済完了時まで債務者が健康に生活できていれば問題ありませんが、どちらか一方が病気やケガで収入が減ったり、亡くなった場合は残った方がローンを背負う必要があります。
そのため、万が一の場合は返済を一人で背負うリスクがあると覚えておきましょう。
もし、返済できない場合は、家を手放すことになるので、この点は覚えておいてください。
相続のトラブルが起こる
親子リレーをした場合、親が亡くなったときに相続トラブルが起こる可能性があります。
親子リレーでは、支払う金額によって家の持分が決まるので、必ず所有権が分散してしまいます。
そして、親が亡くなった場合にその所有権が相続の対象になるので、ここで相続問題が発生してしまうのです。
子どもが一人であればこういったトラブルが起きることはありませんが、相続人が複数いる場合は事前に対策をしておくことが重要です。
また、相続する場合は相続税も発生するので、そういった点までしっかりと話し合いをして決めておくようにしましょう。
ローンの申し込みができない
親子リレーをしていると新規でローンを組むことができない場合があります。
これは、自分が支払いをしていないときでも同じことが言えるので注意が必要です。
たとえば、親が返済をおこなっている場合でも子どもは連帯債務者として扱われるので、新たにローンを組むことを認められないことがあります。
メリットの他にもこのような注意点があることを頭に入れて慎重に検討することをおすすめします。
まとめ
住宅ローンにおける親子リレーの仕組みと利用した場合のメリットと注意点をご紹介しました。
親と子ども2世代で組むことができる親子リレーであれば高齢の場合でも住宅ローンを利用できるようになります。
高齢の方や一人では借入ができない方にとって非常に便利ですが、利用してローンを組む場合は注意点もあるので今回ご紹介したことを頭に入れてローンを組むようにしてください。
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