- この記事のハイライト
- ●空き家買取を利用すると、即現金化できるなどのメリットがある
- ●買取による売却価格は、市場相場よりも低くなる傾向にある
- ●買取により利益が生じたら、翌年に確定申告をする必要がある
古い空き家を相続し、管理にお困りの方はいらっしゃいませんか。
空き家は所有しているだけでコストがかかるため、活用する予定がなければ、買取を利用して早めに手放すのも選択肢の1つです。
そこで今回は、空き家買取を利用するメリットとデメリット、物件を引き渡すまでの流れを解説します。
空き家を所有しており、売却をご検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
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空き家買取を利用するメリット
空き家を手放す方法として、一般的な仲介以外に買取という手段もあります。
買取とは、不動産会社が空き家を直接買い取ることです。
まずは、空き家買取を依頼するメリットから確認していきましょう。
早く売却できる
買取のメリットは、なんといっても売却時間を短くできることです。
一般的な仲介では、個人の買主を探すために売却活動をおこなわなければなりません。
インターネットやチラシなどさまざまな媒体で物件情報を訴求し、購入検討者が現れたら内覧対応も必要です。
一方買取では、はじめから売却相手が決まっているため、仲介のような売却活動が必要ありません。
不動産会社が提示する条件に納得できれば、すぐに売買契約を結び、物件を引き渡すことが可能です。
売却にかかる期間は不動産会社によっても変動しますが、基本的には1週間〜1か月ほどで現金化できます。
仲介では不動産を売却するまでに3〜6か月ほど必要といわれているため、1週間〜1か月ほどで現金化できるのは買取ならではの大きなメリットです。
取り壊さずに売れる可能性がある
買取であれば、空き家を解体せずに売れる可能性があります。
空き家の状態にもよりますが、仲介で売ると更地にしないと売却できないケースも少なくありません。
空き家が著しく劣化していると、購入後に解体が必要となり、買主が費用を負担しなければならないためです。
建物を解体するには、数十万円から数百万円の費用がかかります。
「どうしてもこの土地じゃないと嫌」という理由がなければ、取り壊し費用を負担してまで土地を購入する方はいないでしょう。
一方で買取は、買い取った空き家を解体し転売することを前提としているため、建物を取り壊さなくても売却できる可能性があります。
家具付きでも引き渡せることがある
不動産会社によっては、家具を処分せずにそのままの状態でも引き渡せることがあります。
仲介によって売却する際は、家具を含む私物はすべて撤去し、空室の状態で引き渡さなければなりません。
相続した実家などは、親の所有物が多く残っているケースも多いでしょう。
買取で家具をそのまま引き渡せれば、家具を処分する手間やコストを省ける点がメリットです。
ただし、家具がある分買取価格が低くなる可能性が高く、また不動産会社によっては家具を撤去してからでないと買取できない場合もあります。
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空き家買取を利用するデメリット
即現金化したい場合におすすめの買取ですが、デメリットもあります。
納得のいく不動産売却をおこなうためにも、メリットとデメリットの両方を理解したうえで、買取を依頼するか検討しましょう。
売却価格が相場よりも低い
買取のデメリットは、売却価格が市場相場より低くなることです。
空き家を買い取った後、不動産会社は建物を解体し、更地または新築したうえで第三者に再販売します。
その際にかかるコストを考慮したうえで買取価格を決めるため、仲介による売却に比べると、どうしても価格が低くなってしまいます。
つまり、仲介は高値で売却しやすいけれど時間がかかる、買取は売却価格が低くなるけれど早く売却できるというわけです。
とはいえ、不動産は所有期間が長引くほど、修繕費や固定資産税などのコストがかかります。
とくに空き家は売却するのが難しいため、なかなか買主が現れず、値下げが必要になってしまうかもしれません。
売却期間が長引き、値下げを繰り返すと「買取で早く手放しておくほうがお得だった」となる可能性もあります。
損をしないためにも、買取と仲介どちらにも対応している不動産会社を選び、売却方法について相談してみるのがおすすめです。
弊社は買取と仲介に対応しておりますので、空き家の売却をご検討の方はお気軽にご相談ください。
必ず買い取れるわけではない
買取のデメリットとして、どのような物件も必ず買い取れるわけではない点が挙げられます。
前述したように、不動産会社は買い取った空き家を解体して、更地にしてから再販売します。
再販時の価格よりも解体工事にかかるコストが高ければ、不動産会社は利益を得られません。
そのため、土地の価値が低く、再販時の価格が解体費用を下回るような場合は、買取をお断りすることもあります。
買取と聞くとどのような物件も引き渡せると考える方も多いですが、条件次第では断られる場合もあると考えておきましょう。
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空き家の買取を依頼する流れ
空き家をよりスムーズに売却するためにも、空き家買取を依頼する際の流れも確認しておきましょう。
空き家買取を依頼してから現金を受け取るまでのながれは、以下のとおりです。
買取の査定依頼
空き家買取を利用すると決めたら、空き家の売却価格を知るため、不動産会社に査定を依頼します。
査定には「机上査定」と「訪問査定」といった2つの種類があります。
ざっくりとした価格で良いから早く結果を知りたい場合は机上査定、時間がかかっても正確な価格を知りたい場合は訪問査定がおすすめです。
机上査定は現地調査が不要ですぐに結果がわかりますが、訪問査定の場合は現地調査が必要なため、結果を知るまでに3日から1週間ほどかかります。
不動産会社との打ち合わせ
続いて査定額をもとに、実際にいくらで買い取れるのかを打ち合わせします。
このタイミングで、具体的な売買スケジュールと必要書類の説明などもおこなうのが一般的です。
空き家買取で必要となる書類は以下のとおりです。
- 登記済権利証または登記事項証明書
- 固定資産税納税通知書
- 土地測量図や建物図面
- 間取り図がわかる資料(購入時の資料など)
書類を紛失している場合は、再発行や代替え書類の申請が必要となり取得に時間がかかることもあります。
手続きを円滑に進めるためにも、なるべく早めに書類の確認をしておきましょう。
売買契約の締結
不動産会社と所有者の双方が条件に納得したら、売買契約を締結します。
契約締結時には契約書を交わすため、事前に話し合った内容がきちんと反映されているか確認しておきましょう。
また、当日にどのような書類が必要になるか、あらかじめ不動産会社に確認しておくと安心です。
決済および引き渡し
売買契約を締結したら、不動産会社から売却代金を受け取って、空き家を引き渡します。
仲介で売却する場合は、売買契約を締結してから物件を引き渡すまでに、1か月ほどかかるのが一般的です。
一方で買取の場合は、売買契約を締結してすぐに空き家を引き渡すことも可能です。
確定申告の実施
不動産買取によって譲渡所得(利益)が生じたら、税金がかかるため確定申告をしなければなりません。
申告期間は、売却した翌年の2月16日から3月15日の1か月間で、住民票がある地域を管轄する税務署で手続きします。
確定申告時にもさまざまな書類が必要となるため、期限内に申告できるよう、早めに準備に取りかかりましょう。
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まとめ
空き家買取を利用すると、売却価格は相場よりも低くなりますが、即現金化できるなどのメリットがあります。
空き家をとにかく早く手放したい方は、不動産会社による買取を検討するのがおすすめです。
また、買取によって利益が生じると確定申告が必要なため、翌年に忘れずにおこないましょう。
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不動産売却だけではなく、仲介や買取もおこなっておりますのでお気軽にご相談ください。